2018年 10月 10日
ストレスが沢山かかると、欲求で解消しようとする。
2018年 10月 04日
慌ててしまう心、動揺してしまう心。
2018年 09月 04日
旅と出会いが人生を広げる。
2018年 08月 04日
役割を持った家作りと、欲求解消の家作りとの違い
役割を持った家作りと、欲求解消の家作りとの違い
沢山のお客様と、家の話をさせてもらう中で、本当にそのご家族に必要な家の内容と、過度に家の内容に欲求を詰め込みすぎてしまう時があります。
そのギャップを埋める事が、都度難しいなとおもう事が多いです。
それは僕自身の実体験から、深く感じる想いです。
僕は4人兄弟で、一番上。自分が中学生の時、下の兄弟たちも中学、小学生になり、成長と共に、体も大きくなるわけで、物理的に必要なスペースが取れなくなってきました。
そのタイミングで、両親はこれは家が必要という事で、新居の計画がスタートしていきました。
夜な夜な、住宅の営業マンがタバコを吸いながら、両親と何やら真剣な打合せをしていた事を思い出します。
高校生の時、家が完成し、新しい家で家族が住みだしたわけですが、僕ら子供は知らされていなかったけども、その家は小さいながらもかなりの金額をかけて家を建てた状況だった。
多額のローンを抱えた両親は当然懸命に働き、親が帰ってくる時間は遅くなり、家族は散りじりバラバラ。早くからみんなアルバイトに明けくれ、自分達のことだけで懸命だったように思います。
でも、両親はそんな家を建てた営業マンにとても感謝をしていたし、職人さんにお礼を沢山振舞っていた。僕の中では変な感覚を受けたのを覚えている。
一番ひどかった時期は、父親が離職、転職でなかなかいい職場に巡りあえず、悩んでいた時期。
僕らも進路に悩む時期と重なり、お金はない、思う進路に進めない。家族はギスギスする。喧嘩も頻発。
その時期は、親を恨むことも多かったです。
でも、今逆の立場になって考えてみると、親は子供の事を想い、場所を作ったはずだったが、一番ダメだったのは、支払いを甘く見て、家の予算と中身のアンバランスが、長く続く苦しみを産んだように思います。
僕は、無理して家を建てることが幸せに直結するわけでは無い事に、多くの人に気付いて欲しいなと思います。
男性は目標達成の為に家があるわけでは無い事に、女性は家があれば安心という、何となくの幻想に囚われず、不安と向き合わないといけないなと思います。
家のサイズは本当にそこまで必要か?過度の設備じゃないか?そのスペースは必要か?そこまでして見栄を張る必要があるか?万が一という来ない不安に負けていないか?全ては簡単に数百万円という予算に直結する。
現在の仕事の中で、今の会社はそこを考えて家を作っています。だから、予算のことと長い長い支払いのことは一番大事だったりします。
それが成り立ってこそ家作り。ワクワクする家作り。子供も、本当の意味で安心し住めると思う。
今、僕の両親はローンの苦しさから少なからず解放される目処がつき、ようやく心身ともに落ち着いてきた。と、同時に、穏やかに会話ができるようになって来たとも感じます。その原因の一因として、お金はやはり大きかったと思う。
こんな経験をしているからこそ、伝えられるものがあるのかなと思うと、ある意味両親から貴重な経験をさせてもらていると感じます。
今、家作りは変わっていかないといけない時期かもしませんね。
2018年 08月 01日